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随時所感

2019.06.11

誰でもマスコミの裏が取れる時代(金融庁報告書:老後2000万円不足報道の真実)

金融庁の金融審議会、市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」(令和元年6月3日公表)

についてマスコミ各社は「金融庁の報告書では老後資金に2000万円の蓄えが必要になると指摘」しており、「年金はどうなってるんだ?」と国民から怒りの声が挙がっていると連日、テレビなどで報じている。

昨日の参議院では立憲民主党、蓮舫氏の「報告書を読みましたか?」の質問に麻生大臣は「冒頭の一部目を通した」と答弁。「これだけ国民の間で怒りが蔓延して大問題になっているのに、読んだら5分で読める報告書をなぜ読んでいないのか。」と批判していた。

私も読んでいないので読んでみることに。

読んでみてびっくり。

マスコミが都合よく文章を切り取り、大げさに煽っていることが分かった。

蓮舫氏はこれを読んで「これだけ国民の間で怒りが蔓延して大問題になっている」ことに違和感を感じないのだろうか?

 

フェイスブックなどネット上でもこの件についての怒りの記事やコメントをよく目にする。

自分は一体何に起こっているのか?

その怒らせている内容がウソなら怒り損というか、赤っ恥である。

怒る前に自分を怒らせようとしているその情報がナンなのかを調べてみることをお勧めする。

これだけスマホで情報がどこでも誰でも取れるいい時代になったんだから。

もしかしたら怒りの矛先が180度変わることがあるかもしれません。

 

<金融庁HP報告書>

https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603.html

 

(別紙1) 金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」

21ページ「2.基本的な視点及び考え方」の(1)

『夫 65 歳以上、妻 60 歳以上の夫婦のみの無職の世帯では毎月の不足額の平均は約5万円であり、まだ 20~30 年の人生があるとすれば、不足額の総額は単純計算で 1,300 万円~2,000 万円になる。この金額はあくまで平均の不足額から導きだしたものであり、不足額は各々の収入・支出の状況やライフスタイル等によって大きく異なる。当然不足しない場合もありうるが、これまでより長く生きる以上、いずれにせよ今までより多くのお金が必要となり、長く生きることに応じて資産寿命を延ばすことが必要になってくるものと考えられる。重要なことは、長寿化の進展も踏まえて、年齢別、男女別の平均余命などを参考にしたうえで、老後の生活において公的年金以外で賄わなければいけない金額がどの程度になるか、考えてみることである。それを考え始めた時期が現役期であれば、後で述べる長期・積立・分散投資による資産形成の検討を、リタイヤ期前後であれば、自身の就労状況の見込みや保有している金融資産や退職金などを踏まえて後の資産管理をどう行っていくかなど、生涯に亘る計画的な長期の資産形成・管理の重要性を認識することが重要である。』

以上、報告書問題箇所の原文

 

マスコミの報道がいかに作為的で扇動的かが分かる。

マスコミの情報を鵜呑みにすることは今の時代、もはや社会悪。今後マスコミの報道は裏を取って真実を知るためのキッカケを得るものとして活用すべき。

しかし、麻生大臣も読んで下さいよ。

そして蓮‎舫氏も読んだのなら気づいてよ。あぁ、気づいてるけど悪乗りか。。。

 

そういえば子供のころ、学校の先生が言っていた。

A子さんがB子さんに「C子がB子の悪口を言っているよ」とウソをつき、更にA子さんはC子さんにも「B子がC子の悪口を言っているよ」とウソをついて、仲良しだったB子C子を絶交に至らしめて喜んでいたと。そして「A子のようなことをする子は先生は絶対に許さない」と。

いい先生だったなぁ。

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